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粘液のう胞ができやすい場所(好発部位)

症状・病態 2017年12月27日

口腔の粘膜下組織には小唾液腺が分布しています。粘液のう胞 組織図
上下の唇       … 口唇腺
頬粘膜         … 頬腺
軟口蓋         … 口蓋腺
舌背後方部     … エブネル腺
舌下面        … 前舌腺
下顎大臼歯後方部 … 臼後腺
粘液のう胞は小唾液腺がある場所ではどこでもできる可能性があります。とはいってもその多くは下唇にでき、それ以外の場所にできることはあまりありません。他の場所に比べて下唇が傷つきやすい場所だからかもしれませんが、その理由ははっきりしていません。
唾液の源は唾液腺ですが小唾液腺以外に大唾液腺といわれる耳下腺、顎下腺、舌下腺があります。この中で耳下腺が最も多くの唾液を分泌します。耳下腺や顎下腺には粘液のう胞ができることはありませんが、舌下腺には生じることがあります。舌下腺は口底部の粘膜下にあり、ここで唾液が貯留すると口底部が風船のように大きく膨らみます。この粘液のう胞を「ガマ腫」といいます。
 

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