筋肉や関節の痛みを痺症といい、顎関節症もこれに当たります。顎関節症を中医学的に弁証すると、風邪による行痺、寒邪による痛痺、湿邪による着痺に分かれます。 行痺 痛みの部位が一定せず定まらないという特徴があります。治療には越婢加朮湯を用います。 痛痺 痛む場所が冷えていて、温めると痛みが和らぐという特徴があります。治療には葛根湯を用います。 着痺 軽い浮腫がみられ、重だるい痛みを感じるという特徴があります。治療には五積散を用い、症状に応じて五苓散や松康泉を用います。