気とは体や精神の働きのことを指しますが、気の流れが滞り機能に異常が生じた状態を気滞といいます。気が詰まった時に生じる典型的な症状が痛みです。気滞による痛みは痛む場所が一定ではなく、あちこち動くことです。このような痛みはうつ病、不定愁訴、月経前症候群などに見られます。 気滞の症状には痛み以外に易怒性、ため息、ゲップ、のどの詰まり、脇腹の張り、食欲不振、おならなどがあります。気滞に対しては四逆散、香蘇散、半夏厚朴湯、加味逍遥散などを用います。