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痛みが伝わる経路

症状・病態 2017年07月24日

手足や内臓といった身体のどこか(末梢)で生じた痛みは脊髄などを通って最終的には脳に伝わり、痛みとして感じます。脳に伝わった痛みに対して、脳が脊髄後角で痛みを伝える働きを鈍くする下降抑制系という働きもあります。痛みが伝わる経路をもう少し詳しくまとめてみます。
1.痛みの原因となるできごと
・刺す、切る、捻る、挟む、圧迫する、打つ、引っ掻く
・寒、熱
・発痛物質
・筋緊張
・内臓痛(圧迫、収縮、拡張、閉塞、虚血)
2.痛み刺激の発生
3.起動電位の発生
4.活動電位の発生
5.1次ニューロンを上行
6.脊髄後角でシナップス伝達
7.2次ニューロンで活動電位が発生し、脊髄を上行
8.視床を経由して大脳皮質体性感覚野に入り、痛みを感知します。
視床から脳幹を経由し、大脳辺縁系に入って不快感が発生します。
視床から視床下部を通り大脳辺縁系に入る経路もあります。

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