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抗鬱薬以外で非定型歯痛を治す薬はありますか

メール相談 2017年05月17日

相談1: (40代 女性)
感染根幹治療を繰り返した歯に痛みがあり、CTを撮ってもらったところ非定型歯痛と診断され、抗鬱薬のパキシルとジェイゾロフトをそれぞれ試しましたが、副作用で全く飲めず、抗鬱薬を飲むのが怖いです。抗鬱薬以外で非定型歯痛を治す薬はありますか?

最近では、歯が痛むので本当は歯が悪いのでは?と思ってしまいます。CTでみていただいたのでやはり非定型歯痛なのでしょうか?痛くて困っています。お返事よろしくお願いします。
回答:口腔内科 樋口均也
歯の痛みには、歯自体に原因がある場合とそうでない場合があります。CTを含め詳しく調べられたようですが、問題が全く見当たらない場合は非定型歯痛という診断になります。
ただし、この診断が必ずしも正しいとは限りません。検査をして異常が見当たらなくても、後で問題が発覚する可能性もあるからです。歯の保存を諦めて抜歯すると、抜いた歯にヒビ割れなど痛みの原因となる問題が見つかることもありますが、歯を抜くことが正解とは限りません。非定型歯痛である場合は歯を抜いても痛みは消失せず、さらに痛みが強くなる場合もあるからです。
非定型歯痛の治療には抗うつ薬が有効です。SSRIの一種であるパキシルも鎮痛効果がありますが、三環系抗うつ薬やSNRIの方がより効果的とされています。また、抗けいれん薬や麻薬系鎮痛薬、アセトアミノフェン、漢方薬も非定型歯痛に対して用いられています。

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