唾液pHの測定には、チェックバフという唾液専用のpHメーターを使います。細長いチェックバフの一端に計測用の受け皿があり、そこにスポイトで採取した唾液を滴下するとすぐにpHが数値で表示される仕組みです。
緩衝能力とは唾液の重要な働きのひとつで、酸性やアルカリ性のものを中性に変える能力をいいます。この緩衝能力を測るために唾液に試験薬を加えますが、これは単なる乳酸溶液です。乳酸液は酸性ですが、唾液の力で中性に近付くため乳酸酸を中性にする能力の強度を見ることにより、緩衝能力をはかることができるのです。実際には、唾液に試験薬を混ぜて5分経った時点で、pHをチェックバフで測定します。