顎骨に生じる腫瘍で好酸球肉芽腫というものがあります。この病気では組織球という結果外の組織に見られる白血球の一種の周りに、好酸球という白血球が多数集まっている組織像が見られます。顎下部などの軟組織に見られるものは軟部好酸球肉芽腫症といい、発見者の名を取って木村病ともいわれます。 木村病は主に頸部や顔面の皮下組織が腫れ、痛みはありません。血液検査では好酸球の増加や血清IgE値の増加がみられます。主な治療法はステロイドですが、手術で病変を摘出したり、放射線照射したりする場合もあります。