日本口臭学会の教育講演で東北大学の高橋信博先生のお話を聞きました。口臭ガスが発生するまでには幾つかの道のりがあります。
第1段階は乳酸菌や虫歯菌といった糖分解性細菌がムチンを分解する反応です。ムチンはタンパク骨格の周囲に糖鎖が結合しているため、初めに糖鎖を分解する必要があるのです。
第1段階は乳酸菌や虫歯菌といった糖分解性細菌がムチンを分解する反応です。ムチンはタンパク骨格の周囲に糖鎖が結合しているため、初めに糖鎖を分解する必要があるのです。
糖鎖が取り除かれると、第2段階としてタンパク分解性細菌がタンパク骨格を分解してアミノ酸にします。
最後にアミノ酸分解性細菌がアミノ酸中のアミノ基やカルボキシル基を取り除きます。この反応の結果、揮発性硫黄化合物やアンモニア、脂肪酸、スカトール、インドールといった臭気物質が発生するのです。
最後にアミノ酸分解性細菌がアミノ酸中のアミノ基やカルボキシル基を取り除きます。この反応の結果、揮発性硫黄化合物やアンモニア、脂肪酸、スカトール、インドールといった臭気物質が発生するのです。