相談: (34歳 男性)
早速のお返事をありがとうございました。大変参考になりました。痛みを感じる部位のメインは左上6番なのですが、短時間だけ右上6番や上の前歯全体が痛むことがあります。現在は会話時に左上6番が左下6番と当たると痛み、舌も擦れる感じが出て困っています。食べ物を噛みながら喋ると苦痛がないのですが…。
歯科クリニックで話しても不思議がられ、気のせいだと一喝されましたが、半年たってもあまり変わりません。
気になるのは半年前に左上6番に金歯を入れたときに違和感があり、その後の受診でドクターからも「噛み合わせが変わった」と言われたことです。そこで複数歯の噛み合わせを調整され、さらにおかしくなり、自分の口の中ではなくなったように感じました。
無意識に痛みを避けるようにして噛み合わせが変わり、顎の周囲の筋肉が硬直して、このような複雑な症状を呈することはあるのでしょうか??
回答:口腔内科 樋口均也
口の中のいずれかの場所に痛みがあると、それをかばって噛み合わせが変化することがあります。その結果、他の部分にも影響が及び痛みが生じる事があります。
右上や前歯に痛みが生じたのはこのような理由かもしれません。それぞれの部分に別の問題が潜んでいる可能性も考えられます。
いずれの部分の歯にも問題がない場合もあります。全体的に歯肉に炎症がある場合はあちこちが痛みます。歯ぎしりやくいしばりがあれば筋・筋膜痛が生じ、あたかも歯が痛んでいるように感じられます。ストレスなどの心理、社会的要因があればいろいろな場所に痛みが生じます。