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雑談することの意味合い

学会・研究会 2021年02月15日

慢性的な痛みで通院している患者さんが、本題の後に雑談を始めることがあります。症状が落ち着いてくると、雑談に終始することもあります。雑談にも幾つかの有用な意味合いが含まれています。
愚痴を言うこと
嫌な気持ちを言葉にすること、すなわち否定的感情を表出することは大事なことです。抑圧していた感情を出していくうちに、痛みの増減と社会的な交流イベントとの関連に気づくようになります。
痛み行動の減少
治療初期には「病院を頻回に受診して痛みのことばかり訴える」という日適応的行動がみられます。雑談するようになるということは、「医師と雑談する」という適応的行動に変容したことを示します。
認知様式の把握
患者さんの考え方のパターンを把握することができます。雑談の中に現れた思考パターンや行動パターンは、痛みに対しても同じように表れているはずです。
種蒔き
治療が進むと、痛み中心の生活からいつかは一歩踏み出していくようになります。雑談で種蒔きしておけば、その一歩を踏み出す時に役立ちます。

雑談することの意味合い

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