オレキシンを発見した柳沢正史教授(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長)の講演です。日本人は国際的にみて睡眠時間が最も短いと活動計の計測結果から実証されています。国民全体が睡眠不足と言える状態ですが、これは生産性を下げる悪い状態です。
徹夜、4時間睡眠、6時間睡眠で客観的なパフォーマンスがどの程度低下するかを調べた研究が紹介されました。2日間徹夜が続くとワインを1本飲んだ状態と同程度に客観的なパフォーマンスが低下します。6時間未満の睡眠が連日続いている人は、この2日間徹夜と同じ程度のパフォーマンスしか示せませんでした。4時間未満の睡眠が続いている人では、3日間続けて徹夜したのと同程度にパフォーマンスが低下していました。
一方で本人が自覚している主観的眠気は4時間未満や6時間未満の睡眠でも大きくは低下しません。大きくは低下しないと書きましたが、1番徹夜したのと同程度の眠気は自覚しています。








