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科研費

学会・研究会 2018年05月12日

第500回記念臨床談話会の開催に当たって天野敦雄歯学部長が挨拶されました。天野先生が強調されたのは大阪大学歯学部が研究面で日本の歯学界をリードしているということです。
国庫から自動的に支出される大学の研究活動費は毎年減額され続けています。各大学は研究費を自力で調達する必要に迫られています。科研費というのは文部科学省から支給される「競争的研究資金」のことで、これを獲得するためには優れた研究実績と研究計画が要求されます。
スライド写真のように大阪大学歯学部は日本一多くの科研費を獲得しています。件数では東京医科歯科大学歯学部の方が少し上回っていますが、教員数が東京医科歯科大学歯学部は大阪大学歯学部の2倍であることを考えると、教員一人当たりでは2倍近い実績があるといえます。
教員数の違いは学部の歴史の違いにあります。東京医科歯科大学歯学部は単科の歯牙大学が前身であり、学部自体が一つの大学の規模を持っています。これに対し大阪大学歯学部は大阪大学医学部歯学科が全身であり、耳鼻咽喉科や眼科と同じ一臨床科目に過ぎなかったからです。
スライドの最下段には大阪大学医学部の科研費も記載されています。医学部は件数も金額も4倍の規模を誇っています。しかし、ここにも教員数の違いが関係していました。平成28年度の最新データを比較すると、常勤教員一人当たりの科研費獲得額は歯学部が390万円、医学部が250万円、薬学部が300万円でした。

kakenhi

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