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砂糖、塩の味が分からない

学会・研究会 2022年10月19日

苦み、酸味はわかるが、甘み、塩辛さが分からないとのことで来院されました。解離性味覚障害と診断し、ロフラゼプ酸エチルの内服を開始しました。9日後に来院され、甘み、塩辛さが分かるようになり、舌尖部のピリピリ感も軽快したということでした。

ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)はベンゾジアゼピン系抗不安薬です。「ベンゾジアゼピン誘導体が味覚(“おいしさ”そのもの)を特異的に増強する。味覚を脳内で認知する過程に作用する」ことが分かっています。

山本隆. “おいしさのメカニズム.” 総合臨床 53 (2004): 2719-2725.

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