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痛みが生じやすい従来のむし歯治療

診察法・検査法 2012年09月12日

従来の治療法では、むし歯のみならず周囲の細菌に侵食された部分まで大きく削り取るのが当然でした。そのため、象牙質まで達した虫歯を治す場合 には強い痛みを伴うことから、注射による麻酔が欠かせず、治療に対して恐怖感をおぼえる患者様が多くいらっしゃいました。また、いくら丁寧に削っても細い 象牙細管(象牙 質を作る管)の中に侵入している細菌まで取り除くのは困難であるため治療に時間がかかり、何度も通院が必要なうえ再発も起こりがちでした。さらに、虫歯が 歯髄(歯の神経)にまで達している場合には、痛みを抑えるために歯髄を除去する以外に方法がなかったのです。しかし、歯髄は全身に歯の感覚を伝えつつ栄養 を与え種々多様な細菌から身体を守る、いわば免疫の役割を受け持つ大切な組織です。そのため、歯髄を取ると痛みからは解放されても歯自体がもろくなってむし歯が再発しやすく、痛みを感じないがゆえにむし歯の進行に気が付かなくなります。また、歯周病に対する抵抗力が低下して歯の根を支える歯槽骨がとけてなくな ることから、最終的には抜歯を余儀なくされていたのです。

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