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症例で学ぶ中医学

学会・研究会 2017年12月25日

11月の中医学講座は症例の分析に終始しました。風邪を引いた後にネフローゼ症候群を発症した症例も出てきました。症状は眼瞼浮腫、悪寒、発熱、咽頭発赤、咽頭痛、咳嗽、乏尿、舌紅、苔白薄、脈浮でした。感冒、眼瞼浮腫、悪寒、発熱、咽頭発赤、咽頭痛、咳嗽、乏尿は肺の症状です。舌紅は熱証、苔白薄は邪が少ない、脈浮は風邪(ふうじゃ)と症状ごとに分析します。
これらを総合すると肺熱となり、麻杏甘石湯を処方すると尿が出始めるようになります。飲食物の水分は胃から津液として取り込まれます。脾に送られた後、肺に移動し、そこから全身に散布されます。腎臓に届いた津液は浄化されて再び全身に散布されたり、尿として膀胱から排泄されたりします。
肺熱により肺の宣発粛降作用が変調すると、腎に津液が届かなくなり、乏尿となります。
 

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