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歯肉退縮、歯根の露出

薬剤・機材 2018年06月16日

歯の根っこ(歯根)は、本来歯肉や歯槽骨に覆われ守られていますが、何らかの原因で歯根が露出すると刺激を敏感に感じ取り、しみたり痛んだりします。歯根が露出する原因としては、以下の1~7が挙げられます。

1.乱暴な歯磨き

プラーク(歯垢)は、歯肉ではなく歯に付着します。それを理解しないまま歯肉を強く磨くと、傷ついて歯根が露出してしまいます。さらに磨きすぎると歯根の表面が削れてくぼみ(楔状欠損)、刺激が歯の神経に伝わりやすくなるため、しみるようになります。

2.研磨剤の入った歯磨き粉の使用

ほとんどの歯磨き粉には、汚れを取りやすくするための研磨剤が含まれています。しかし、研磨剤は汚れを落とすだけでなく歯肉を傷つけ、歯根がすり減って楔状欠損を引き起こす原因になります。

3.歯周病(歯槽膿漏)による歯茎の退縮

歯周病が進行すると歯を支える歯槽骨が徐々に溶けてなくなり(吸収)、歯肉がやせていきます(退縮)。

4.かみ合わせの不具合

かみ合わせや歯並びが悪いと歯に無理な力がかかりやすく、歯肉がやせる場合があります。

5.歯ぎしりや食いしばりによる歯根表面の割れやはがれ

歯ぎしりや食いしばりを行うと歯に無理な力がかかり、歯肉が退縮したり楔状欠損が生じたりしやすくなります。

6.歯周治療や矯正治療の影響

歯周治療で歯肉の切除や移動を行うと、歯根が露出して知覚過敏が生じやすくなります。また、矯正治療でも歯根が露出する可能性があります。

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