歯科の治療の大部分は口の中の状態を変えてしまうものであり、上手くいかなかったとしても元に戻すことはできません。治療前の想定通りに上手く治ればよいのですが、いつもそうとは限りません。上手くいかなかった場合には結果的に患者さんの期待に沿えなかったということになります。例え治療前に上手くいかない可能性があると説明を受けていたとしても、結果が悪ければどうしても不満が残りがちです。
結局、何らかの治療をすれば、後で紛争が生じる可能性が必ず内在しているといえます。紛争の性質によっては法律家にお出まししてもらわないと解決しないこともあります。弁護士の若松陽子先生にそのような事例を紹介していただきました。