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桃の種は薬にも毒にもなります

診察法・検査法 2012年03月15日

3種飲み比べました。それぞれの薬にはそれらの構成生薬が添えられていました。
生薬も匂いをかいだり齧ったりしながら一つ一つ確かめました。

 
今回の3種は桃核承気湯、大黄牡丹皮湯、血府逐瘀湯でした。いずれも
血瘀に有効で下剤としても使えます。
 
さて、桃核承気湯の桃核とは何かご存知ですか。字を見れば見当がつくと
思いますが、桃の種のことです。桃核にはアミダリンという青酸配糖体が
含まれています。青酸は毒物です。中国では桃の種を30個食べて死亡した
例があるそうです。このような毒物を漢方では薬として使っています。
 
トリカブトも毒ですが、漢方では附子という生薬名でよく使われます。
附子には血行を良くして体を温め痛みを取る働きがあります。毒も使い方に
よっては薬になるのです。

トリカブトは山に登れば自生していることがあります。三重県の山中で見たトリカブトは青いきれいな花でした。

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