幸之助は学歴がない人なので、人材を選ぶときは適材適所で選ばれ、今日のような大きな会社にしました。幸之助は父を早くに亡くし姉が4人いましたが皆結核で亡くなり自分が墓を守り先祖の弔いをしたいと考えていました。その思いで早くも19歳で見合いをし、結婚しました。
ある時田舎から母が来て、皆がいない間に家に入り、送った箪笥の引き出しを空けると中は空っぽで何もありませんでした。母はそっと扉を閉めて何もしらない ふりをして幸之助が帰ってくるのを家の外で待っていました。研究にお金がかかり、妻が着物を質に入れ工面していましたが、忙しく着物を取りに行く暇もな く、流れてしまっていました。だから箪笥には何も入っていませんでした。生活も苦しく質素でありました。