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最新診療ガイドラインに沿ったう蝕治療

論文・記事 2022年08月02日

歯科保存学講座林美加子教授は日本歯科保存学会で「う蝕治療ガイドライン」の作成にかかわっています。このガイドラインは患者中心医療、ミニマム・インターベンション(最小限の侵襲)、エビデンス・ベースド・メディシン(科学的根拠に基づく医療)、科学的根拠が乏しい場合は専門家の意見を参考にする、といった方針で作成されたということです。
虫歯が深くて神経まで達している場合、虫歯を削った後に神経を保護する直接覆髄処置をします。従来は水酸化カルシウム製剤が用いられてきましたが、近年ケイ酸カルシウム系セメント(MTA)が保険治療に加わりました。ヒトの深い虫歯で両者を比較した研究は1つしかありませんが、MTAの方が高い成功率となっています。歯科保存学講座ではマトリックス・メタロプロテアーゼ(MMP)で分解された象牙質タンパクを覆髄剤として用いる研究がすすめられています。

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