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最も鋭敏なむし歯検査法

論文・記事 2022年08月02日

臼歯の噛む面(咬合面)は幾つかのでっぱり(咬頭や隆線)とへこみ(小窩や裂溝)があります。小窩や裂溝には食べかすや歯垢が付着しやすく、そのためむし歯ができやすい部位です。
この部分に虫歯ができると、小窩の部分に点状の黒い虫歯の穴が生じたり、裂溝の部分に線状の穴が生じたりします。小窩や裂溝部分のむし歯は、構造的な特徴から内部に進行するにつれてむし歯が拡がりやすくなります。つまり、表面に見える部分は小さな虫歯なのに、中では大きく拡がっていることが多いのです。
小窩・裂溝部のむし歯を発見するのは、実はとても難しいことが多いのです。表面が黒くなっていても、そこに小さな穴が開いているのか、単に黒いだけで穴は開いていないのかを区別することが難しいからです。
黒くなっているだけで穴が開いていない場合には削って詰めるといった通常のむし歯治療は必要がありません。一方で、ほんのわずかな穴であっても開いている場合には、短期間でむし歯が奥深く進行していく可能性があり、ただちに削って詰めた方がよいのです。
小さな穴はエックス線写真では判別できません。歯の治療の際に必ず準備している歯科用探針という、先細りで細長いステンレスの器具がありますが、小窩・裂溝の穴よりも太いため、先が穴の中に入りません。無理やり穴の中に先端部分を押し込むと、むし歯の影響でもろくなった穴の周囲の歯質を破壊してしまいます。
消化・裂溝にむし歯の穴ができているかどうかを調べる最もよい方法はDファインダーを用いる方法です。この器具は歯の神経を抜く治療(歯内療法)のために開発されたらせん状で先細りの極細の針です。この針の先は歯科用探針よりもかなり細くなっています。滅菌したDファインダーをそっと穴の中に差し込めば、周囲の歯質を破壊することなく調べることができるのです。

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