
胎児は母親の子宮の中で臍帯から栄養や酸素の供給を受けています。出生時に一気に肺が活動を始め、呼吸が開始されます。サーファクタントという物質が働き、しぼんでいた肺胞が開くのです。肺の組織は生後2年で8~9割が完成します。
この時期にたばこの煙を浴びると40代になってCOPDという呼吸器疾患に罹りやすくなります。COPDとは従来、慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれていたの をひとくくりにまとめられたもので、徐々に呼吸できなくなり死に至る恐ろしい病気です。。肺が完成する前の時期の受動喫煙がサーファクタントの働きを阻害 して肺が未完成となり、後のCOPDの発症につながるのです。