口臭学会の特別講演で中部大学の近藤孝晴教授が呼気分析について解説されました。糖尿病や乳糖不耐症、肝硬変、肺癌といった病気が呼気を分析することで診断できます。呼気中のガスと細菌や病気との関連は次のようなものがあります。
水素 腸内嫌気性菌
アンモニア 腸内嫌気性菌、ピロリ菌、肝性脳症
揮発性硫黄化合物 口腔細菌
シアン化水素 緑膿菌
二酸化炭素同位体 ピロリ菌
酸化窒素 気管支喘息
一酸化炭素 気管支喘息、ニコチン依存症、酸化ストレス
アセトン ダイエット、糖尿病
イソプレン コレステロールの合成
短鎖アルカン 移植免疫
メチルメルカプタン 腎不全
トルエン 環境
エタノール 飲酒
呼気水素 乳糖不耐症の診断に用いる
CO
内因性 肝臓や脳に存在するHemoxygenase(HO)により生成される
活性酵素で誘導され、炎症に随伴する
外因性 禁煙外来
DM→酸化ストレス→CO↑
呼気CO濃度とH1bA1Cが正の相関(インスリン治療例)
NO
気道上皮細胞由来
気管支喘息により増加
H2S
腸内細菌による嫌気的発酵
CO cancer 発癌
血管弛緩 抗酸化
亜酸化窒素(笑気)N2O
消化管内の脱窒菌により硝酸を分化
H2
炭水化物が大腸で腸内細菌により発酵し発生する
小腸通過時間 試験食 ラッツフーズ
膵外分泌機能
炭水化物の消化吸収
腸内細菌の異常増殖 小腸には細菌がいない
薬剤の効果、副作用
乳糖不耐症 小腸にある乳糖分解酵素(ラクターゼ)の欠乏
乳糖はグルコースとラクターゼに分解できない
日本人の98%は乳糖を分解できない
乳糖分解酵素欠乏症か乳糖不耐症
外因性水素に活性酸素の除去効果
VOC
揮発性有機化合物
アセトン 糖尿病 ケトアシドーシス
NTTドコモ製
NH3
肝硬変と皮膚アンモニア
呼気メタボローム解析
GC-MS
ピークのパターンを分析
口腔内ガス
H2 HCN(シアン化水素)N2O NH3
超早期診断技術開発プロジェクト
呼気ガス測定
口臭
肺がん
肝臓
糖尿病