和嶋浩一先生が主催されている口腔顔面痛のセミナーに参加しました。「臨床のPitFall」といえる症例を2つ紹介されました。1つ目は側頭腱炎による両側額各部の自発痛でした。2つ目は無疱性帯状疱疹後に生じた帯状疱疹後神経痛による舌の接触痛でした。このような病気を見つけるのは至難の業です。特に疑問を持たなければ、1例目は顎関節症、2例目は舌痛症と診断してしまうでしょう。診察や検査を念入りにする重要性を強調されていました。
Iturriaga, Veronica, Fernanda Fuentes, and Thomas Borchardt. “Tendinitis of the temporalis muscle: Differential diagnosis and treatment. A Case Report.” Journal of Oral Research 5.2 (2016): 82-86.