40億年にわたる生物進化の中でさまざまな機能が追加されてきました。無脊椎動物にはなくて、脊椎動物が新たに獲得した機能には運動・感覚神経系の左右交差、赤血球、微小循環、血液脳関門、獲得免疫系(Tリンパ球やBリンパ球)、レニン・アンギオテンシン系があります。
一方で無脊椎動物の時代から変わらず受け継がれてきているものもあります。栄養を取り込む口腔はイソギンチャクの時代から腹側にあり、人に至るまで変わっていません。光を感じる眼と明暗、温度を感受する時計中枢が背側にあることも変わっていません。時計中枢はホメオスタシスや自律神経をコントロールする視床下部にあります。