ひぐち歯科、口腔外科・口腔内科メディカルインフォメーション |

電話:072-646-8445

冠動脈疾患と心房細動の合併

論文・記事 2022年07月30日

心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患に対しては抗血小板療法が実施されます。心房細動に対しては抗凝固療法が実施されます。冠動脈疾患と心房細動が合併することもよくあり、その場合は二つの治療が併用されますが、出血のリスクが高まるという問題があります。
国立循環器病研究センターが主導したAFIRE試験では、安定型冠動脈疾患を合併する非弁膜症性心房細動患者に対し、抗凝固療法単独と抗凝固療法と抗血小板療法の併用との比較が行われました。抗凝固薬リバーロキサバンを投与した1107例と抗凝固約1剤を併用した1108例を約2年間観察したところ、単独療法の方が脳卒中、全身性塞栓症、心筋梗塞、血行再建術を必要とする不安定狭心症、総死亡の発生が有意に少なくなりました。
Yasuda, S., Kaikita, K., Akao, M., Ako, J., Matoba, T., Nakamura, M., …  Matsui, K. Ogawa, H. (2019). Antithrombotic therapy for atrial fibrillation with stable coronary disease. New England Journal of Medicine, 381(12), 1103-1113.
https://fardapaper.ir/mohavaha/uploads/2019/11/Fardapaper-Antithrombotic-Therapy-for-Atrial-Fibrillation-with-Stable-Coronary-Disease.pdf

ページの一番上へ