慶応義塾大学病院漢方医学センターの渡辺賢治教授の特別講演で全身の証と局所の証という聞きなれない概念をお話しされました。全身疾患の口腔症であれば体 全体の証をみて漢方の方剤を選択する必要があるのは当然です。一方で、口腔内にのみ問題がある場合には口腔という局所の証を重視し、それが全身の証と異 なっていても局所の証で方剤選択をするというものです。