江戸落語では両力士とも江戸相撲の力士で相撲を取るのは領国ですが、上方落語では谷風は江戸相撲、佐野山は大坂相撲の力士で相撲を取るのは堀江となっています。江戸相撲の横綱である谷風が大阪相撲に出張してきたことはないようですが、もう一人の横綱である小野川は大坂相撲の本場所を務めたことがあるそうです。当時は東西の力士間の交流が盛んだったようなので、上方落語でもこのようなアレンジが可能だったのでしょう。