桂佐ん吉氏の噺は江戸時代の大相撲を題材にした「佐野山」でした。62連勝を果たした初代横綱の谷風梶之助が千秋楽の対戦相手に十両筆頭で連敗中の佐野山を指名します。佐野山の親孝行に感動した谷風が引退試合のはなむけとして自ら対戦し、わざと負けてあげるという作り話です。