島袋美千代先生は4児の子持ちでありながら、ほとんど休むことなく開業医として診療を続けてこられました。開業したのは大学卒業後3年が経過した時点であり、まだ結婚する前のことです。兵庫県の実家の一画を改装して歯科医院を開業しました。
その後、大学病院に勤務する歯科医師である島袋善夫先生と結婚し、大阪に新居を構え、兵庫県の医院に通勤する生活となりました。さらに子どもを次々と出産し、育児に奔走しながらも医院での診療も続けました。
二世帯住宅でしゅうと、しゅうとめと同居する中で介護が必要となり、兵庫県の医院をたたまざるを得なくなりました。大阪の自宅の一画を改装して2件目の医院を開業し、最後は2人を看取ることになりました。
その後、夫が大学を退職して夫婦で診療するようになり、近くに医院を移転拡大して診療を続けています。現在は歯科医師会の役員として、公務にも挑戦されています。
開業、子育て、介護と次々に降りかかる課題をなんとか切り抜けてきた苦労話は後輩たちの心に強く響いたようです。
