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ヨード染色法(口腔ガン)

薬剤・機材 2017年08月28日

口腔ガンの肉眼的所見は、カリフラワー状の隆起と中心部分の潰瘍形成です。進行したガンは容易に見分けがつきますが、初期では粘膜が薄っすらと白いだけのものもあるため、ヨード染色法を用いて識別します。
口腔粘膜にヨードグリセリン液を塗布すると、粘膜上皮内のグリコーゲンが侵入してきたヨードと反応して茶褐色に染まりますが、ガン化した部分では上皮内のグリコーゲンが消失するため染まりません。この原理を利用し、ヨードで染まるか否かで早期ガンを発見する方法がヨード染色法です。口腔ガンのみならず、食道ガンの診断にも利用されています。

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