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ストレス性症候群

学会・研究会 2016年10月12日

小林宏先生の講義ではストレス性症候群に対する中医学的診断と治療について講義されました。ストレス性症候群は以下の3群に弁証できます。
気鬱
気の流れが滞り、頭重感、胸苦しさ、不規則な呼吸、食欲不振、あくび、悪心などの症状が出ます。精油成分を含む理気剤により、気の流れをよくすることで改善できます。理気剤の代表方剤は香蘇散です。
肝気欝結
気鬱が慢性化し、肝の機能が低下した状態で、頭痛、胸腹部や背部の痛み、胸やけ、顔面紅潮、心臓の痛み、胃痛などの症状が出ます。柴胡剤により、肝の熱を冷まし、ストレスを緩和することで改善できます。柴胡剤の代表方剤は小柴胡湯です。
血瘀
血の流れが滞った状態で、上半身はのぼせ、下半身は冷えます。駈瘀血剤により、血の流れをよくすることで改善できます。駈瘀血剤の代表方剤は桂枝茯苓丸です。また、便秘が強い場合には桃核承気湯を用います。

stress

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