ロールプレイの中でセラピスト役がスケーリング・クエッションを用いました。スケーリング・クエッションとは現在の状態を点数で表すようにする質問です。西川先生の解説によるとスケーリング・クエッションは認知行動療法とブリーフセラピーで異なる用い方をします。
認知行動療法はモニタリングや数値化を重視します。スケーリング・クエッションを多用し、現在の状態をさまざまな角度から点数化します。面接の度ごとに点数がどのように変化したかを確認します。
ブリーフセラピーではスケーリング・クエッションを目標設定の手段として用います。現在の点数が少しよい点数に上がるとしたら、それはどのようにしてそうなるのでしょう、といった質問を投げかけ、漸進するための目標や手段を見つけていきます。