歯や上顎の問題
歯の萌出遅延
永久歯が生えてくる途中段階では歯冠の一部のみしか見えず、歯の大部分が歯肉に覆われています。通常はしばらくすれば歯冠が萌出して歯肉は見えにくくなりますが、歯冠がいつまでたってもなかなか萌出しない場合は、歯が短いため歯肉がよく見えることになります。
歯肉肥大
歯肉が大きく膨らみ歯冠を隠すようになると、歯肉がよく見えます。歯肉肥大の原因には歯周病による炎症性の他、高血圧症の治療に用いる降圧剤やてんかんの治療に用いる抗けいれん剤の副作用があります。
歯の挺出
歯が伸びて出過ぎ、歯肉もともに伸びると歯肉がよく見えるようになります。歯の挺出は出っ歯により上の歯が下の歯と噛み合っていない場合や、歯ぎしりで歯が磨り減っている場合に生じます。
上顎骨の垂直的過高径
上顎骨が上下に長く伸びすぎていると歯や歯肉が下方に位置し、歯肉がよく見えます。程度が甚だしいと唇を閉じることが難しくなり、口が開いたままで常に歯肉が見える場合もあります。