漢方医学に学ぶ口臭治療素材の探索研究
口臭学会の実行委員長は近畿大学薬学部の松田秀秋教授でした。基調講演は松田先生の「漢方医学に学ぶ口臭治療素材の探索研究」という内容でした。
松田先生は漢方薬に用いる生薬の薬理作用を研究しています。ほんだ式口臭治療で用いるエクセレントブレス・ペーストやマウスコンディショナー、ガムは松田先生と本田先生が共同で開発しました。いずれの製品にも松田先生が得意とする生薬やハーブが配合されています。
セリ科の生薬である当帰、川芎、細辛にはメチオニダーゼ阻害作用やMHP-1放出抑制があることが確認されました。揮発性硫黄化合物はアミノ酸がメチオニダーゼにより分解されることで生じます。この働きを阻害することで口臭の発生を防ぐことができます。また、歯周病の際にはMHP-1により骨吸収が生じます。MHP-1の放出を抑制することにより、歯槽骨が破壊されることを防ぎます。
http://www.phar.kindai.ac.jp/shigen/member.html