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七物降下湯

学会・研究会 2016年02月27日

大塚敬節(1900-1980)が自身の高血圧症とそれによる眼底出血を治療するために創製した方剤です。四物湯に釣藤鈎、黄耆、黄柏が加わったもので、釣藤鈎は鎮痙、鎮静作用、黄耆は血行をよくする作用、黄柏は清熱、健胃作用があります。これらの働きにより、脳血管の痙攣を予防し(釣藤鈎)、血圧を下げ(黄耆)、出血を止め(四物湯)、地黄による胃のもたれを防ぎ(黄柏)ます。
釣藤鈎について再度触れると、この生薬は抑肝散 釣藤散に含まれています。脳内循環改善作用があり、駆瘀血剤としても使えることから、七物降下湯は高血圧症、認知症に対して効果を発揮します。

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