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虫歯と虫歯予防のすべて

虫歯予防策3.糖分対策

虫歯菌が歯垢を作り出すのも酸を産生するのも、その原料となるのは食事に含まれる糖分です。糖分を不用意に摂ることは、口の中に虫歯を迎えやすくすることを意味します。従って、虫歯を予防するためには、糖分コントロールが不可欠なのです。糖分の摂り方を工夫したり、摂ったあとの対策をきちんと行えば、それだけでも虫歯リスクを減らすことができます。

ただし、ここでいう糖分とは砂糖分(ショ糖)だけで、お菓子やガムなどで使われるキシリトールやパラチノースは虫歯菌の利用対象外であるため、あまり問題にはなりません。注意すべきは砂糖です。砂糖入りのお菓子類や砂糖を使った料理、特に砂糖入りの炭酸飲料には十分に気をつけましょう。これらを飲み食いする場合は、以下の注意事項を守ってください。

  • 砂糖入りの料理を食べた後は、砂糖が入っていない飲食物を摂る
  • お菓子やジュースを摂った後は、水でブクブクうがいを行う
  • 飲食後に砂糖フリーのガムを噛む
  • 食事は1日3回、十分な量を摂る
  • お菓子やジュース類は1日に何度も飲食せず、回数を減らす
  • お菓子やジュースを摂る場合は、1回に十分な量を摂り、満足感を得るようにする
歯ブラシを使わないと取れない歯垢に比べ、口に残った砂糖を取り除くことはいたって簡単です。飲食後にブクブクと何度もうがいをすれば、水に溶けやすい砂糖は速やかに口の中から去っていきます。また、食後にフルーツを摂るのも有効です。つまり、虫歯菌が砂糖を利用して歯垢を作り出す前に、口の中から取り除いてしまえばよいのです。その他、食べかすや飲みかす(飲食物残渣)もまた虫歯菌の栄養源となる場合があるため、意識して取り除くよう心がけましょう。