口腔外科・口腔内科 情報センター|大阪

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口腔扁平苔癬(へんぺいたいせん)

「扁平苔癬」とは、口腔粘膜や陰部粘膜、皮膚に生じる炎症性の角化病変をいいます。皮膚の場合は平らに盛り上がった丘疹、びらんなど多様な症状が見られますが、口腔扁平苔癬は線状や網目状の白色で周囲が発赤し、ただれることが特徴です。また、他の病変と同様に、頬粘膜に左右対称に出現するケースが多数ですが、他に歯肉や口蓋、舌、唇、のどなどに現れる場合もあります。

症状としては、辛いものや熱いものがしみる、歯を磨くとすれて痛む、出血するなどがほとんどですが、中には自覚症状が全くない場合もあります。また、口腔扁平苔癬は白板症、円板状エリテマトーデスなどとの区別が難しい場合があり、試験切除を行い病理組織検査で最終的に診断を下すことになります。病理組織像は、厚く肥大化した棘細胞層のため白く見えますが、基底細胞層は融解や消失によって上皮と結合組織の境界が不明瞭となるため、上皮脚は不規則な鋸歯状となります。一方、結合組織層は帯状にリンパ球が浸潤し、毛細血管が拡張して赤く見えます。

口腔扁平苔癬の原因は不明ですが、薬の副作用や細菌感染、C型肝炎、寄生虫、歯科金属アレルギー、中毒、ストレス、遺伝などが推測されます。また、副作用の原因となる薬はβ-遮断薬、金製剤、サイアザイド系利尿剤、抗マラリア薬(キニジンなど)、向精神薬などで、40〜50代の女性に比較的多く見られます。

治療法はステロイド剤、免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤、ビタミンAなどの内服や軟膏塗布ですが、症状がなかなか軽快せず、治療が数ヶ月〜数年におよぶケースが多く見られることが特徴です。

扁平苔癬 症例写真1 扁平苔癬 症例写真2 扁平苔癬 症例写真3
     症例写真1      症例写真2      症例写真3

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