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 ストロークフィルター

歯科では虫歯や歯周病の治療の一環として「ブラッシング指導」を行っています。患者さんの歯を歯垢染色液で染め出し、歯みがきがどの程度正しくできているかをチェックして、より上手に磨けるよう練習してもらうためのものです。

「全体的にきれいに磨けていますが、下の前歯の裏側の歯と歯の間に磨き残しがあります」といわれた患者さんの受け止め方には2通りあります。きれいに磨けているという言葉に安心するタイプと、磨き残しがあるという指摘に危機感を持つタイプです。

このように、同じストロークに対しても人それぞれで受け止め方が異なるのは、ストロークに対してえり好みがあるからです。これを「ストロークフィルター」といい、幼少期にその違いが生じます。子が受け取るストロークの価値を親がコントロールしようとする場合、親は自分が子に与えるストロークの価値を高めるため、他者から受け取るストロークを制限しようとします。子はこの「禁止令」に従い、親以外から受け取るストロークをストロークフィルターに掛けるのです。また、自身が作り出した「人生脚本」の「準拠枠」に合ったストロークのみを歓迎し、合わないストロークを「値引き」するためにもストロークフィルターが必要なのです。

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