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非定型歯痛の診療における問題点

症状・病態 2020年06月13日

非定型歯痛(特発性歯痛・突発性歯痛)を抱える患者様の多くが三叉神経痛や骨髄炎、歯髄炎などと診断されてテグレトールなどによる薬物療法を行った神経を抜いたり、あるいは抜歯をしたという経験を持っています。しかしながら非定型歯痛は、いくら身体への治療を行っても解決しないどころか、外科的な処置を繰り返すほどに痛みが増したり、痛む部位が拡張していく傾向があります。
従って本来、非定型歯痛(特発性歯痛・突発性歯痛)に対する外科的処置は避けるべきなのです。しかし、実際のところは原因がよくわからないにもかかわらず、とりあえず痛みを取り除こうとして意味のない神経の治療(根管治療)を行ったり、関係のない歯まで抜いてしまうケースが少なくありません。一方、患者サイドとしては治療を何度繰り返しても症状が一向に改善しない、また歯医者を替えても治らないということから不安になってストレスが高まり、ますます症状が悪化するという悪循環に陥りがちです。
また、非定型歯痛の特徴として、歯科で治療を受けること自体が症状を悪化させる原因になってしまう場合があります。従って、痛みの原因がよくわからない歯に対しては、より慎重な対応が求められるのです。

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