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薏苡仁(よくいにん)

症状・病態 2022年08月08日

イネ科のジュズダマやハトムギの種を乾燥させて生薬としたものです。写真は近くの水路の脇で見かけたジュズダマと大阪大学薬学部薬用植物園で栽培されていたハトムギです。ハトムギを使った石鹸や化粧水、化粧品もあります。薏苡仁クリームはイボ取りに用いられます。
薏苡仁は「利水」「徐痺」「舒筋」の作用があり、利尿作用によって組織の浮腫を除き、筋肉の痙攣を除きます。浮腫が見られる場合によく用いられる生薬です。筋肉の痙攣を抑える働きから薏苡仁湯は肩の痛みに用いられます。上半身の痺症には麻杏薏甘湯、下半身の痺症には越婢加朮湯が用いられます。化膿症に効くことから、肺膿瘍に葦茎湯、虫垂炎に腸癰湯が用いられます。

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