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義歯に汚れが付くと

症状・病態 病気 2022年03月28日

使用中の義歯のピンク色の顎の部分(義歯床)や歯の部分(人工歯)には、灰色や茶色の汚れが付着しています。これを「デンチャープラーク」といい、細菌が食べかすを原料にしてプラーク(バイオフィルムともいいます)造り、棲み付いた状態です。これには無数の細菌やカビ(真菌)が繁殖し、義歯性口内炎や口臭、誤嚥性肺炎などの原因になります。また、古くなって凝り固まると歯石になり、磨いても取れなくなってしまいます。デンチャープラーク2

食事をすると義歯に食べかすが付着するため、食後は毎回義歯をはずして清掃しましょう。食べかすが少しでも残っていると細菌が繁殖しやすくなるため、丁寧に洗うことが大切です。ただし、デンチャープラークは細菌が作り出すため、食事をしなくても付着する場合があります。

就寝時には義歯をはずし、水や義歯洗浄剤に浸しておきます。日中義歯に圧迫され続け、血行の悪くなった粘膜を回復させる必要があるためです。また、はずしておくことによりデンチャープラークの繁殖を防ぐこともできます。ただし、歯が少しでも残っている場合は、歯を守るために就寝中も義歯を装着する場合があります。

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