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注意拡散と受容

論文・記事 2023年04月27日

口腔顔面痛患者に見られる「痛みの変化に過敏」「痛みを受け止められない」という特徴に対する対処法です。1つは注意拡散することです。森田療法やACT、マインドフルネスで取り上げられることが多い考え方ですが、痛みを考えないようにすることではなく、痛みを意識せざるを得ない中で、痛み以外のことも同時に考えるようにします。本来できていたことを。できるようになることも大事なことですが、興味があることに取り組むことや今までしたことがなかったことを始めてみることも注意拡散につながります。

もう1つは痛みがある状態を受容することです。そのためには痛みが起こる前の状態を基準にするのではなく、痛みがある現在を基準とすることです。今を基準とすれば、今よりも少しでも良くなれば改善したと考えることができ、痛みがある状態を受け止めやすくなります。痛みについて解釈せず、単なる感覚として受け止めることも、需要につながります。

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