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歯肉の腫瘍があり、切除した結果「異形成あり」ということです

メール相談 2017年02月25日
【相談者】2017年2月9日  S
 
歯肉に腫瘍があり、2ヶ月ほど前に切除手術をし、生体検査をしてもらったところ、細胞に異形成が見られ、現在も経過観察の為に月1で通院しています。
 
しかし手術してから僅か1ヶ月ほどで患部に再度腫瘍ができて、予約日以外で何度も通院したところ、擦過細胞診をしてもらい、やはりクラス3という事でこれからも月1で経過観察を続けましょうと主治医に言われました。
 
私が今回の件で大変ナーバスになっており、主治医の方は「現在は癌ではないので大丈夫です」と断言していますが、最近では患部の裏側の歯茎にまで腫れが広がっていっており、このまま毎回のように視診のみをされてる状態で大丈夫なのだろうかと、不安になっております。
 
【回答】口腔外科総合研究所 樋口均也
 
歯肉の腫瘍があり、切除した結果「異形成あり」とされたということは、白板症で隆起するタイプの丘型か疣型が考えられます。白板症自体は痛みもなく、放置しても特に困ることはない病気ですが、稀ながら癌になることもあるため注意が必要です。
 
白板症の原因は不明ですが、喫煙や飲酒、不良補綴物、ビタミン不足、ドライマウスの関与が疑われています。喫煙される場合は禁煙し、過度な飲酒も控えた方がいいでしょう。ビタミン不足などの栄養状態に問題があれば注意し、歯の被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)、入れ歯、矯正装置、マウスピースが合わない場合は修正が必要です。ドライマウスが疑われる場合は唾液の検査を受けましょう。
 
2か月前に切除した部分が1か月で再発したのであれば、より広い範囲の切除についてご相談されることをお勧めします。

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