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桂枝加竜骨牡蛎湯

症状・病態 2022年08月08日

桂枝、芍薬、生姜、大棗、甘草、竜骨、牡蛎の7味からなる方剤で、辛温解表剤である桂枝湯に竜骨、牡蛎を加えた桂枝湯の発展処方です。竜骨、牡蛎が心火を鎮め、扶養した陽を下げる働きがあることから、動機、不眠、イライラ、冷えのぼせなどを改善します。
腹診で臍上悸を認める症例に用いられます。臍上悸とはへその上を軽く触れるだけでどくどくと動脈が拍動する様子がわかることで、気逆や膵体を示します。
桂枝加竜骨牡蛎湯は心悸亢進、不眠症、精力減退、小児夜尿症、円形脱毛症、更年期障害などに用います。

柴胡加竜骨牡蛎湯

2020年04月30日

柴胡、半夏、桂枝、茯苓、黄芩、大棗、人参、牡蛎、竜骨、生姜の10味からなる方剤です。小柴胡湯(柴胡、半夏、黄芩、大棗、人参、甘草、生姜)の甘草の代わりに桂枝、茯苓、竜骨、牡蛎を加えた柴胡剤の一種です。

腹診では臍上悸と胸脇苦満がみられる場合に用いられます。胸脇苦満がない場合の桂枝加竜骨牡蛎湯とは使い分けます。ストレスが強く、実証が目立つ場合は柴胡加竜骨牡蛎湯を用います。胸脇苦満とは一番下の肋骨の下を押すと痛みがあったり、抵抗があったりする症状をいいます。

高血圧症、動機、のぼせ、不眠、不安、心悸亢進、夜泣き、肝機能障害、更年期障害、ヒステリー、てんかん、陰萎(インポテンツ)に用いられます。

 

 

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