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桂枝加桂湯

漢方治療 2023年02月03日

山本篤志先生(西条ときわクリニック)の症例は病気不安症による息苦しさ、前胸部の圧迫感と熱感、手足の冷えでした。弁証は心血虚と心虚煩躁でした。方剤は桂枝加竜骨牡蛎湯、桂皮末、甘麦大棗湯が用いられました。

息苦しさは腎不納気で生じていました。手足の冷えや前胸部の熱感は腎陽虚による浮陽です。病気不安症は奔豚気により生じたもので、代表方剤は桂枝加桂湯(桂枝湯+桂皮末)です。腎不納気と腎陽虚による浮陽に対して桂枝加竜骨牡蛎湯を用いたため、桂皮末を加えて桂枝加桂湯に近付けました。

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