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根尖病変の分類

病気 2017年12月09日

根尖膿瘍
根尖病変部の虫歯菌が増殖した結果、その一部が壊れて膿となり溜まったものです。
歯根肉芽腫
根尖部の炎症が持続すると、肉芽組織という軟組織ができます。
歯根嚢胞
顎の骨の中で歯ができはじめると、歯を包み込む粘膜状のものが一時的に出現します。そして、歯根肉芽腫の中にこの粘膜の一部が紛れ込むと、風船のように丸く薄い皮のような病変ができます。これを歯根嚢胞といい、中には水のような炎症性の液体が溜まります。
歯根嚢胞の治療法
歯内療法
根尖病変の治療として最初に行うことは、細菌感染した神経(歯髄組織)を取り除き根管消毒薬を詰めることです。これらの治療の後、根管内が無菌化されたら根管充填を行います。そして、根尖病変が徐々に小さくなり、消えてなくなれば治療は成功したといえます。また、根管消毒の際には3Mix治療法を用いる場合もあります。
歯根端切除術
歯内療法を行っても治らない場合や、かぶせ物が外せなくて歯内療法ができない場合もあります。このような場合には根尖部付近の粘膜を切開し、その下の骨を削って根尖病変を開け、根尖病変を取り除く手術を行います。その際には、細菌の棲みかである根尖も削って取り除きます。
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開窓療法
歯根嚢胞のサイズが大きく、かつ上顎洞、鼻腔、下顎管(神経が走行している)などに近い箇所である場合、嚢胞を摘出する際それらの周辺器官を傷つけてしまう可能性があります。このようなケースでは、嚢胞の一部のみを切り取って穴を開けておく(開窓)ことにより、嚢胞の周囲に徐々に新しい骨ができて嚢胞が縮小していきます。

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