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揮発性硫黄化合物の産生機序

学会・研究会 2022年07月08日

福岡歯科大学総合歯学講座米田雅裕教授の特別教育講演です。揮発性硫黄化合物は口臭の主な原因物質です。揮発性硫黄化合物は硫黄分を含むタンパク質(含硫タンパク質)が分解されて生じます。

1.グラム陽性菌がβ-ガラクトシダーゼを産生し、含硫タンパク質の糖鎖が切断されて分解されやすくなります。
2.歯周病菌(グラム陰性菌)がプロテアーゼを産生し、糖鎖が分解された含硫タンパク質が分解されてプロテアーゼに変化します。
3.歯周病菌(グラム陰性菌)がペプチターゼを産生し、プロテアーゼが分解されて含硫アミノ酸(システイン、メチオニン)に変化します。
4.システイン分解酵素、メチオニン分解酵素によってシステイン、メチオニンが揮発性硫黄化合物に変化します。

揮発性硫黄化合物の産生機序

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