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何を食べても辛く感じる

学会・研究会 2022年10月20日

「半年前に辛い物を食べるととても辛く感じるようになり、その後食後も辛さが残るようになってきた。X年10月末には何を食べても辛く感じるようになった」という経過で来院されました。気温に関係なく汗が出るようになった、舌がピリピリするということです。

味覚障害、舌痛症、多汗症と診断し、ロフラゼプ酸エチル、アミトリプチリン、アズノールうがい液、アズノール軟膏、フルボキサミンを順次使用し、最後は桂枝茯苓丸に落ち着きました。6か月後には「から揚げが食べられるようになり、食後に響くこともなかった。漢方が効いているように思う。ロフラゼプ酸エチルは症状を隠すような感じで、漢方薬は症状を消すような感じ。ロフラゼプ酸エチルは2日に1回、朝に内服している。トウガラシは微量でもダメで、汗が噴き出てくる。ワサビは問題ない」ということでした。

温度受容体TRPがトウガラシの刺激に反応していると考えられました。

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