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メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患による顔面痛

口腔顔面痛 2022年07月26日

慢性関節リウマチとシェーグレン症候群を合併して治療を受けている患者に生じた顔面痛の症例です。慢性関節リウマチに対してはメトトレキサート(MTX)、プレドニゾロン(PLS)と、アレンドロンが、シェーグレン症候群に対してはピロカルビンが投与されていました。

顔面痛の1つは左側耳下腺部の慢性痛であり、もう1つは左側中顔面に生じた急性痛でした。中顔面の痛みは帯状疱疹によるもので、バラシクロビルで改善しました。耳下腺部の痛みは耳下腺に生じた腫瘤が増大する際に神経を刺激して生じたもののようですが、その正体はメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患、すなわちびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫でした。R-CHOP療法(リツキシマブ、シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、PSL)で耳下腺部の疼痛、腫大が改善しました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjop/13/1/13_69/_article/-char/ja

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